2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

時評:退行現象と過渡期の春。

季節は三寒四温。桜咲くのかな?まだなのかな?とじれったい季節ですね(昨日と同じかよ!という突っ込みはしばしお待ちを)。四季の移ろいを人口言葉で表するのは不届き千万なことだと思いますが、話を繋げるために、季節は、春という過渡期にあるのでアル…

日記:桜の季節ですね。

とても感銘を受けた本を読みました。 感銘と言うのは、建前でホントは大変なショックを受けたのです。 そこで、ショック本について語ろう!と思っていたのですが、なかなかに整理がつかないので、日記ってヤツでお茶を濁させて飲ませていただきます。ごめん…

社会:戦いの行方を離れて、その二〜リストラ戦役。

安定株主が見直されている、という話の続きです。 まず安定株主とは何でしょうか?広辞苑を引くと「会社の業績や株価の動向に左右されずに、長い期間株式を安定的に継続保有する株主。関係金融機関など。」と定義されています。力強いですね。発行体である企…

社会:戦いの行方を離れて、その一。

以前、放言しましたニッポン放送株を巡るガチンコ対決。 白馬に乗ったソフトバンクグループ登場で、戦況は風雲急を告げてきましたね。当事者は否定していますが、教科書的にはホワイトナイトという奴ですね。 もっとも、直感的には、本家筋の意向を汲んだSBI…

私は、権威に弱い。そして、ミステリ小説が好きだ。 そこで、舞城王太郎である。 メフィスト賞を受賞してのデビューはバリバリのミステリ作家であり、芥川賞の候補になったという経歴はベラボウな権威である。そこで、第19回メフィスト賞受賞の「煙か土か…

日記:お茶を濁してすみません。

私の極私的日記を書かせてもらいます。 最近、部屋で魚を焼いて肴にして飲むことが多かったのですが、会社帰り気分転換に久しぶりですが、行きつけの飲み屋に行ってきました。その店は、マスターと奥さん(現在妊娠中)とバイトの女子大生(二人が日替わり)…

映画評:「戦略大作戦」〜英雄の考察。

舞台は、ノルマンディー上陸作戦で勝敗の帰趨も決したヨーロッパ戦線。クリント・イーストウッド演じるケリーは、ドイツ軍将校から大量の金がドイツ軍占領地に隠されているという情報を手に入れた。彼は、癖のある仲間たちと共に、三日間の休暇を利用して、…

社会:戦いのゆくえ。攻略本片手に、勉強しよう!

前回の続きです。 檄文調子の見出しの他に、「TOB」「ポイズンピル」「ワー・チェスト」「クラウンジュエル」「レーダー・アラート」「レバレッジド・バイ・アウト」etcという専門用語も平然と使われていますね。中には、軍事・戦略用語に由来する言葉も混じ…

社会:戦い?の行方はいずこへ?〜ニッポン放送騒動。

私の愛読する「日刊ゲンダイ」等の夕刊タブロイド紙はもちろんのこと、一般紙上においてさえも、毎日 のように、過激な見出しが、紙面を踊っていますね。そう、ニッポン放送株の争奪戦です。 水面下から急浮上したライブドア騎馬戦部隊に対して、迎え撃つの…

書評:飯嶋和一「汝 ふたたび故郷へ帰れず」第三回:ジャブの連打で

焼き魚を肴に晩酌する前に、昨日の続きを書かせてもらいます。−−− さて本題に入ろう。 まずは、次の引用を読んで欲しい。 >ヤツが打ち疲れ、右のガードが甘くなったところへ、おれは左のショート・ストレートを送った。 >確かに顔面をとらえたが、少しも効…

書評:飯嶋和一「汝 ふたたび故郷へ帰れず」:第二回、無理を承知で

前回の続きだが、本題に入る前に小説について考察してみる。 いわずもがなのことではあるが、小説の魅力は、語り尽くせず、とても深い。 カテゴライズが無力であることは、重々に承知しているが、あえて「色分け」をしてみる(「分類」するという作業は、作…

書評:飯嶋和一「汝 ふたたび故郷へ帰れず」:第一回、導入編

言葉で傷つき、傷を負うのは、 なにも、世間知らずの我々だけではない。 言葉の威力は、世界共通だ、という話をさせてもらいます。飯嶋和一「汝 ふたたび故郷へ帰れず」。なにはさておき、文体の小説である。 グイグイと引きこまれてしまうのである。 あらす…

今日からは歩く花〜♪:アノマリー現象について、その三。

話は1990年代に入ります。先に述べましたように、THE BLUE HEARTSは、1990年7月25日に、シングル「情熱の薔薇」を発売します。この曲は、学園ドラマの主題歌にもなり、お茶の間を席捲し、オリコンチャート1位を記録します。重厚なサウンドをバックに、ロマン…

どこまで行くの〜♪:アノマリー現象について、その二。

THE BLUE HEARTSの軌跡とバブル経済膨張・崩壊には、アノマリー(=奇妙な一致)があるという話の続きです。 まず、THE BLUE HEARTSについておさらいをしましょう。 彼らは、1985年2月に結成され、4月3日に初ライブを行い、12月24日に初ワンマンライブを行う…

栄光に向かって〜♪:アノマリー現象について、その一。

先日、大和総研が「サザエさんの視聴率が株価に連動している」という、おもしろいレポートをまとめました(http://www.dir.co.jp/research/report/equity-mkt/quants/05021402quants.pdf)。 このように、理論的に説明できないのだけれども、なんだか結果オ…

書評:荻原浩「明日の記憶」〜削り落とされる記憶に宣戦布告!!

荻原浩「明日の記憶」を読んで、記憶について考えさせられた。 あらすじは、物忘れが気になり始めた普通の会社員が、若年性アルツハイマーと診断され、病状の進行とともに東西南北する物語である(噛み過ぎて、味気の失せたガムを噛むような拙い要約で非常に…

踊り念仏。

ブログってなんだろう??? という内容の天啓を授かり、調べてみたところ、>アメリカでは評論家やジャーナリストなどが「ブログ」を利用し、活発な議論を展開しているのだ。 ・・・ 私もチョイトばかり、 主義主張を大上段に振りかぶってみることにしよう…