2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

時評:詩的政治情況〜文学しようゼ!!

私は、非常に世俗的な人間なので、ついつい景気上昇だ!バブル再燃だぜ、ベイブ!?という扇情的な記事に飛びついてしまいます。 しかし、このところそのような経済?ニュースではなく、天上天下を語る政治的なニュースが世間の耳目を集めていますね。郵政民…

時評:器のデカさで宣戦布告!!

足元からは大きな地震に突き上げられるわ、頭上を大きな台風が通過するわ、大変な毎日が続いていますね。 皆さんは、お元気でしょうか?晴天続きのこのところでしたけど、ベランダに布団を干し忘れて放置しているというようなことはありませんか? 今日は、…

記事評:字面で勝負だ!かかってこいや!!

週刊spa!7/26号に、京極夏彦氏のインタヴュー記事が掲載されていました。題して「重要なのは字面。ストーリーではない」というものです。 まずは、この夏公開の映画「姑獲鳥の夏」に関連して、同映画の実相寺昭雄監督の過去作品、「ウルトラマン」、「怪奇大…

書評:矢作俊彦「リンゴォ・キッドの休日」第二回

矢作俊彦「リンゴォ・キッドの休日」の続きです。 −−− ここで、無用な揚げ足取りかもしれないが、人物造形について考察してみる。 娼婦の女性の視点から、二村は次のように描かれる。 >「あんたって、本当にIVYだね。 >細っこいニットのタイに、ワイシ…

書評:矢作俊彦「リンゴォ・キッドの休日」第一回

1978年刊行。四半世紀前の小説である。 本書には、神奈川県警所属の二村刑事が活躍する二つ中篇が収録されている。2004年に発表され、驚嘆をもって迎えられた「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」の二村を主人公に据えたシリーズ第一作である。…

ハードボイルドってなーに?

「本の雑誌」の連載物、池上冬樹「ヒーローたちの荒野」の中に、次のような文章がありました。>ハードボイルドの本質は、感傷の世界を描きながら、 >主人公自身はそれに溺れず、自分の生き方をかたくなに守りつづけているところにある。 >云ってみれば、…