日記:お茶を濁してすみません。

 私の極私的日記を書かせてもらいます。

 最近、部屋で魚を焼いて肴にして飲むことが多かったのですが、会社帰り気分転換に久しぶりですが、行きつけの飲み屋に行ってきました。その店は、マスターと奥さん(現在妊娠中)とバイトの女子大生(二人が日替わり)でやっている店です。とても静かな店です。

 私は、定食屋であろうと洋服屋であろうとなんにつけても静かな店が好きです。

 人によっては、賑やかな喧騒が好きでたまらないという人もいらっしゃるでしょう。でも、私は、静かな店で、静かにお酒を飲み、本や雑誌をすずろに眺める時間というのが至福な時間というわけです。会社の時間から、自分の時間へスイッチを切り換える静かな時間ですね。

 本や雑誌に飽きたら、暇で手持ち無沙汰な店員と他愛もない話に昂じて、ほろ酔い加減になったところで、速やかに会計を済ませて、星空を見上げながら帰途に着く。一人で飲むには、こういう店が大好きです。

 ところが、大いに困ることがあります。静かな店というのは、とりもなおさずお客さんがいないということでありますから、当然のことながら流行っていない店なのです。一介の客に過ぎない私が、人のフトコロを心配するなや!という声もあおうかと思いますが、心配性な私は、気にしてしまうのです。

 なにしろ、今まで行きつけだった飲み屋3軒、定食屋1軒が、私が通い始めて一年足らずで弊店の憂き目にあっているのです。これは、困りものです。折角、店員と打ち解けて、時にはお試し品が卓に出されて感想を聞かれることもあります。私は、「ちょっと味が重いねえ。うん、重たいよ、もう少し薄味で攻めてみたらどうかな?」なんて偉そうにアドバイスすることもあります。そんな楽しみも水泡と帰して、青天の霹靂、突然の弊店。がっかりです。オアシスがなくなった喪失感です。大袈裟ではなく虚脱感に襲われてしまいます。

 私が客の少ない静かな店を好むから、必然として閉店してしまうのか、。それとも・・・。恐ろしい想像ですが、私が通うようになったことが引き金となって、閉店してしまうのか?(いや、酒癖が悪いときもある私ですが、一人で飲むときは、ジェントルマンですよ。いや、ホントに)。


 結論。私は、疫病神かもしれないが、今の店には、ジンクスを打ち破る心意気で頑張って欲しい。頑張れ!



p.s.
その店の蒸し鶏ネギソースがけは絶品です。
本当に素敵な店なんですよ!!