S・ベリー「琥珀蒐集クラブ (ランダムハウス講談社文庫)」

琥珀蒐集クラブ (ランダムハウス講談社文庫)  ここで書いた同書を読み終えた。物語としては面白い部類に入るけど、なにぶん人物の冷たさが読み初めから気になり、その印象は最後まで拭えなかった。あと、人が死にすぎ。一体何人、亡くなったんだよ。一言で表わせば、歴史探索をコーティングしたエロティック・サスペンス
  主人公夫婦の”回復”は、良かった。元気な時に読めば、その部分はもっと楽しめたはずだと思う。あとは、ナチスドイツ末期&スターリン勃興期の美術品事情は、興味深かった。★★☆☆☆。