A・スミスのかばん持ち

  6:15起床。目覚ましは5:30にかけてあったけど、なんか茫漠とした眠気に襲われたまま眠っていた。朝飯は、昨日の残りのカレー。腹がもたれた。朝からカレーはダメだ。会社でも、冴えない一日だったけど、先週よりかは、しっかりと仕事をこなした。昼休みに「経済学の歴史」を少し読み進めた。現在、アダム・スミス。「神の見えざる手」というのは、曲解されているということは、少なくとも本書のバイアスからは感じられる。もちろん市場万能主義に曲解されているのはわかるのだけど、そもそも合理的経済人という前提すら、砂上なのではないか?と思った。なにはとあれ、非常に文学的な要素を持つ「国富論」と認識。道徳経済学と言う、学問の黎明期の息吹を感じる。それを考えるに、根井雅弘の評伝を交えての経済史の展開。非常にグッドな手法だと思う。


  ライブドア問題。一部報道によれば、今晩四人の幹部が逮捕だとか。そろそろ、こちらにもバイアスがかかってきているような気がする。AERAでは宮内氏のカリスマ性と幼少期のエピソード。ニッポン放送以前の彼の仕事振りなんかも紹介されている。屋台で生計立てる祖母に姉と彼が育てられた。実学で世に出ようと商業高校を出て、バブル盛んな時にも夕食後は勉学に励み、九年後税理士資格を取得。堀江と二人の二人三脚。取締役になっても、限られたストックオプションを他の社員に譲って、自らは自制するという論調。こういうのを読まされると、嫌いであった”ライブドア現象”にも情けがかかってしまう。しかし、ニッポン放送騒動後、高価な外車を乗り回しetc.というスタイルだったそうな。・・・結局、あのときの和解が一つの引き金になったのだろう。
 
  数日前に書いた打たれる杭とは、世間に蔓延する「拝金主義的価値観」である、ということ。意外と的外れではないのかな、と自画自賛。週末の特集を流しながら、結構鑑賞した。企画かなにかで、期間限定鞄持ちをした女形みたいなチンケな企業志望者をテレビで見かけたけど、コレらに比べると堀江たちは、少しは評価されるべきだろうね、と思ってしまうのは、私も報道洗脳されているからかね。