猫町を彷徨う


  どうも気分が晴れず、ウツウツとしている。買物はしてあるから、特に外出する必要はなかったのだけど、このまま部屋で引き篭もっていると良くないな、と思い外に出た。文庫本を抱えて、喫茶店で一服しようかね?と思って駅前に出たのだけど、目当ての店が閉まっていた。本屋に寄ろうかね?と思ったのだけど、積読本がたくさんあるので、やめておいた。このまま帰るのもなんなので、ちょっと足を伸ばして大学方面に向かった。


  久しぶりに来たのだけど、ビックリ。なにもかもが新しくなっていた。いや、ちょっと大袈裟だけど、ここは一体どこだろう?って萩原朔太郎猫町」みたいな心境になった。建物ピカピカ、なんかモニュメントみたいなのまである。なんじゃこりゃ!?なんか懐古的な気分になって、門前で本を読もうと思ったのだけど、寒くてやめた。寒すぎ。


  部屋に戻る途中のスーパーで、食材を買物。最近、精力が弱っている気がしたので、タラの白子を購入。白菜と大根も。野菜は、噂にたがわず、どこでも安いや。指が寒風と買物袋の重みにチギレそうになりながら、ホウホウな有様で帰宅。暖かい。