考察:アフォリズム

 私の愛読する「週刊spa!」の読者対象年齢は、U35(35歳未満ということですね)ということで、ソロリソロラと限定年齢が近づいてきてしまっている私でありますが・・・。この雑誌、ときどき働く独身男性、女性の心を上手くつかむのです。


  先週号の大見出しは、「勢いで会社を辞めちゃった人々のその後」。うーん、ありそうだよなあ。それに比べて、我が身は勢いに流されず、流される流木にしがみ付きながら、「こりゃ、あかんわ、陸地に泳ぎ着こう!!」と、荒縄で会社に身体をくくりつけた我が身を誇りに思ったりして(寂しい私です)。アフォリズム(警句、箴言)特集をやっていました。


  「仕事とは?」:「それがないと時計の針が進まないもの。」
     ギクッ!としました。ポンッと膝を打った私は、ダメリーマンです。

     
  「恋愛とは?」:「いかなる法則もルールも存在しない心理ゲーム」
     ノーコメント。


  「結婚とは?」:「人は変わっていくと思い知らされるもの」
     うむ、なかなかに慧眼であるものであるな。だがしかし、変わるバイアスという     ものを明確に示してもらいたいものであるものだな。


  と、先週号は、非常に読み応えがある特集で、ラインマーカーを引きながら熟読した私でありますが。今週号も、また興味深き特集をやっています。題して、「結婚できなかったらどうしよう〜症候群」。というのは、「いらんお節介を焼くなや!くそ!!」でスルーしたのですが、別の特集で「ザ・時給白書」というのがありまして。


  世間は競争社会です。
  便利な家電が溢れるわ、便利なサービスが浸透するわ、実際豊かな社会であると歴史的に認知されている現代社会ですが、比較原則というのは厳然と存在するわけで。以前は、平均年収が云々と叫ばれていたわけですが、それに飽き足らず、「高い年収?プゲラッチョ!!」ということで、あろうことか、年収ではなくて時給でサラリーを計算しようという特集です。


  その「禁断」の計算式とは、「年収÷(月の平均労働時間×12ヶ月)」というものです。
  この計算式のキモは、自分の自由になる時間を切り売りして、高年収をはじきだしているのでは?ということを白日の下に曝け出そうということなのですかね。


  なにはともあれ、「比較」、「戦い」というのは、人類史上、普遍的な話題であり活力・動力であるようです。