音楽:踊るブルース・ミュージック

  昨晩は、ライブを楽しんできました。「華麗なるAG(アコースティックギター)の競演」という感じ大人のライブです。開演が八時だったので、うだるような昼間の熱気も静まり、夕涼み気分で出かけました。最寄駅に着いて、時間があったので古本屋を冷やかしたり、手ごろな値段の寿司屋で冷たいビール片手に軽く寿司を頂きました。大好きな新秋刀魚があったので、まずは見逃せません。あと貧乏性の私は、大トロよりも赤身のマグロが好きな安上がりな人間で・・・。


  
  ライブの話です。
  出演者の一人は、打田十起夫というカントリーブルースを日本で広めよう、多くの人に知ってもらおうと活動している方です(話したことがないので伝聞イメージですが・・)。
  音楽業界では、世相のかしがましさに対して、「ああ、疲れたよ。癒しが欲しいよ」という風潮からか、アコースティックな音楽が盛り上がっているようです。クラシック音楽のCDが、記録的に売れたり、フォークデュオの若者がオリコンチャートの上位に顔出したりしていますね。
  その波に乗って、我が打田氏も人気絶頂。・・・かというとそうでもないようで、まだ泥臭いブルースというのは、なかなかに認知されておらず、イロイロと苦しいようです。

  
  背景分析を始めると、私はしつこいので、ライブの話に戻します。
  私の席は一番前だったので、演奏を聴くのはもちろん、爪弾いたり、叩きつけるような右手のシャッフルを目の前で観ることができて、それはそれはとても満足でき、とても勉強になりました。十二弦ギターやドブロギターなど四本のギターを使って、ある時はテクニカルに、またある時は情熱的に奏でるブルースの調べに時間を忘れて、恍惚至福な気分でしたね。


  ところで、ブルースと聴くだけで気分がダークになってしまう方もいるでしょう。しかし、踊りだしたくなる軽快なラグタイムなど、「音楽とは楽しいものである」というメッセージが感じられました。我知らずに身体が動いてしまうわけです。


  そんなこんなで、ギターの素晴らしさを堪能し、ギターの可能性(創造性)に感じ入った私です。近くの女性が、真剣ににステージを見つめる横顔に、さりげなく魅入っていた、そんな私でもありましたけれどね。


p.s.
打田氏は、地方の「ドサ廻り」から帰郷したばかりで、
それぞれの地方でのエピソード話もおもしろかったです。
四本のギターを一人で担いで電車で移動したという話にはビックリ!しました。。。